準備委員長挨拶

 新型コロナウイルス感染症に翻弄された数年を過ごし、さまざまな制限も緩和され、新たな日常が始まりました。こうした中、2023 年度の日本健康心理学会第36 会大会は、12 月2 日(土)・3 日(日)の2日間、神奈川大学みなとみらいキャンパスで開催することとなりました。神奈川大学みなとみらいキャンパスは、2021 年4 月に開設された新しいキャンパスです。みなとみらいという横浜らしい環境で、しかも12 月というクリスマスシーズンです。素敵な横浜を存分にご堪能いただければと思います。
 今回の大会テーマは、「予防と医療、そして健康心理学-10 年先をより良く生きるために」とし、今一度、健康心理学ができること、これから先の展開を十分に検討できる大会とするべく、このようなテーマと致しました。健康とは何か、予防とは何か、そして、支援者・治療者としての健康心理学とは、医療を受けるユーザとしての健康心理学とは、多様な専門性を持つみなさまと活発に議論できることを楽しみにしております。
今回、招待講演は、1日目に島津明人先生(慶應義塾大学総合政策学部教授)にご講演いただきます。健康心理学の重要なテーマである、働く人々のストレスやワークエンゲイジメント研究の現在と未来についてご参加のみなさまと学ぶ絶好の機会です。また、2日目に松本俊彦先生(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長)にご講演いただきます。精神医学の立場から、健康心理学の大切さ、そしてその未来についてお話いただき、医療領域における健康心理学の役割を考える機会になればと思います。両講演とも10 年先をより良く生きるための重要なアイデアを提供いただけるのではないかと期待しております。さらに、健康心理学会の歴史を振り返る仕掛けなども多数ご用意致します。学部学生の参加費を無料としております。健康心理学の将来を担うみなさまのご参加も楽しみにお待ちしております。
 今回の大会はポスター発表も含めて対面開催を基本とします。現在のところ検討中ではありますが、必要に応じて録画をオンデマンド視聴していただけるよう準備を進めております。また、大会1日目の夕方には懇親会も予定しております。行動が制限される中で、人と人とが交わる機会も極端に減ってしまいました。もちろんさまざまな状況により、中止せざるを得ない場合もございますが、準備委員会一同、実現できるよう鋭意努力して参ります。
冒頭の通り、12 月上旬の横浜はクリスマスイルミネーションをはじめ、とても素敵な空気に満ち溢れます。ぜひほっと息抜きができる瞬間をお過ごしください。多数の皆様のご参加をお待ちしております!

日本健康心理学会 第 36 回大会準備委員会  委員長 山蔦 圭輔

大会準備委員会

準備委員長 山蔦 圭輔 神奈川大学

事務局長  山本隆一郎 江戸川大学

準備委員  島崎 崇史 東京慈恵会医科大学

準備委員  三浦 佳代  埼玉医科大学